第7章 フルカラーグラフィック

標準ロジックで構築したグラフィック

RETROF-2020の大きな特長として、256×256ドットのフルカラー(注)グラフィック表示機能がオンボードで実装されている点があります。

画像7-1の朱色の枠で囲んだ部分がこの表示回路の部分です。もちろんクロックの発振器とビデオRAM以外は全て74シリーズ標準ロジックで構成されています。


(注)実際には64色表示ですが、RETROF-20202はこれを「フルカラー」と称しています。


 【画像7-1】

基板サイズは180×120mm

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 【画像7-2】

画像信号のフォーマット

画像信号には様々な規格があります。以下はその代表的な規格です。

RETROF-2020ではVGA信号を選びました。理由はVGAより後にできた規格は周波数が高すぎて74シリーズのみで必要な信号を生成するのは極めて困難だったからです。またコンポジット入力のではなくVGA入力を選んだのは、そのほうがモニタの入手が容易だったからです。

VGA信号とその種類

VGA(Video Graphics Array )は1987年にIBMが発表したグラフィックの表示方法(およびその表示に必要なハード部品の社内規格)です。横640×縦480ピクセルで、最大65536色を表示できる当時のパソコンの標準的な表示方式として、多くの企業に採用されました。その後、液晶ディスプレイの画素数の増加に伴い規格の追加/改良がなされ、現在では次表に示す様々な規格の総称にもなっています。

尚、VGA自体は国際規格ではありませんが、実質的に国際規格と同等(デファクトスタンダード)です。そのため本書でもVGA方式(及びその拡張方式)を「規格」という呼称を用います。

通称 横(px) 縦(px)
QQVGA (Quarter QVGA) 160 120
QCIF (Quarter CIF) 176 144
QVGA (Quarter VGA) 320 240
SIF (Source Input Format) 352 240
CGA (Color Graphics Adapter) 640 200
HVGA (Half VGA) 480 320
EGA (Enhanced Graphics Adapter) 640 350
PC-98 DCGA (Double Scan CGA) 640 400
VGA (Video Graphics Array) 640 480
SVGA (Super-VGA) 800 600
XGA(eXtended Graphics Array) 1024 768
HD (720p) 1280 720
WXGA (Wide XGA) 1280 768
WXGA (Wide XGA) 1280 800
HD FWXGA (Full-WXGA) 1366 768
QVGA (Quad VGA) 1280 960
WXGA+ (Wide XGA+) 1440 900
SXGA (Super XGA) (注) 1280 1024
SXGA+ 1400 1050
HD+ WXGA++ (Wide XGA++) 1600 900
WSXGA 1600 1024
WSXGA+ 1680 1050
UXGA(Ultra XGA) 1600 1200
FHD (Full-HD) 2K 1920 1080
WUXGA (Wide Ultra-XGA) 1920 1200
UltraWide FHD 2560 1080
QXGA (Quad XGA) 2048 1536
WQHD (Wide Quad-HD) 2560 1440
WQXGA 2560 1600
UltraWide QHD+ 3840 1600
QUXGA (Quad UXGA) 3200 2400
4K QFHD (Quad Full-HD) 3840 2160
DCI 4K 4096 2160
5K 5120 2880
8K FUHD スーパーハイビジョン 7680 4320
10K 10240 4320

 【表7-1】


(注) RETROF-2020のモニタのサイズ